2010年5月6日、中国・北京(Beijing)を訪問中の北朝鮮・金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記が胡錦濤(Hu Jintao)国家主席と会談し、6か国協議に復帰する用意がある、と韓国・聯合ニュース(Yonhap news)が伝えました。
2007年3月から中断している6カ国協議がようやく再開される可能性が高まりました。
しかし、5日に行われた金総書記と胡主席との会談は4時間もの長丁場に及んだとの事なのでトップ会談として異例の長さではないでしょうか…。
北朝鮮側はココは勝負どころと意気込んで徹底的に自国の主張を貫こうとしたハズです。
胡主席が金総書記を説き伏せるのに相当苦労をしたのかも知れません。
決裂の可能性もあった抜き差しならぬ状況であったのでは?…と推測します。
この時点で中国側の責任として6カ国協議再開の合意を取り付けることにやっと成功したのでしょう。
6日には金総書記は温家宝(Wen Jiabao)首相と習近平(Xi Jinping)国家副主席と会談するそうなので、北朝鮮側の見返り要求の詳細を詰めることになりそうです。
この一連の流れを見ていると、中国は北朝鮮の“宗主国”としてメンツを保ち、北朝鮮は
中国の庇護の下で6か国協議に復帰することになるわけです。
中国が北朝鮮を傀儡化することは双方にとってもメリットがあります。
中国側も金政権の下で北朝鮮が混乱することなく安定した方が、ビジネス上のメリットが多くなります。
さて6か国協議が再開されたら、日本はどのようなスタンスで臨むか?が大いに懸念があります。
従来通り、拉致問題解決が第1であることには変わらないはずですが、会議全体では韓国哨戒艦沈没の原因追求を巡って、韓国側の対応に注目が集まるのは必至です。
極東全体の安全保障が優先される可能性が高く、日本の人権問題は全体テーマに取り上げられなくなる恐れも感じます。
鳩山政権は普天間基地問題で米国との関係もギクシャクしているので、6ヵ国協議で孤立化して存在感を発揮できなくなるのではないか?と懸念しています。
「経済から見た北朝鮮」―北東アジア経済協力の視点から― (明石ライブラリー135)
By 小牧輝夫(編集), 財団法人環日本海経済研究所(編集)
出版社: 明石書店 (2010/4/5)
主な目次
第1章 朝鮮における経済再建の動き
第2章 朝鮮における鉱工業の発展
第3章 北朝鮮エネルギー問題の現状と課題
第4章 北朝鮮の農業と食料問題
第5章 日朝経済関係
第6章 中朝経済関係の現状と展望
第7章 南北経済交流の現状と展望
第8章 朝鮮経済を写す鏡としての朝鮮法
第9章 比較研究:ベトナムの移行経済事例研究
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